書院・筋塀修復事業について
この度、当院では九百年の歴史を後世に伝えるべく「書院」の修理及び「筋塀」の修復を、天皇陛下御即位の記念事業として発願いたしました。
「書院」もと京都御所に建てられていた後水尾天皇ゆかりの女院のお住まいであります。三百四十余年前、聖護院が現在地に再建された際に御所より下賜され、建築当初の女院御殿の有様をよく伝える事から、昭和三十一年に重要文化財に指定されました。しかしながら長年の風雪や台風災害により柿葺・瓦が破損し、躯体に歪みも生じてきたことから、満二年をかけて解体修理することになりました。
また当院の南を一〇〇mに渡って守る「筋塀」は、配された定規筋によって格式を示す物で、古くより法親王が住職を務められてきた門跡寺院の象徴でした。こちらも漆喰の剥離や瓦の老朽化、木部の腐朽などで修復が急務となっております。
聖護院は今上天皇直系の祖・光格帝の出自であり、また天明の世には三年の間御所としても用いられた宮家と深い御縁を持つ門跡寺院です。平安京と共に歴史を刻んだ宮門跡の遺風と、山伏文化の伝統を今後も守り伝えるため、ここに事業を一念発起したものであります。
本事業では通常の御勧募の他、一字一石や般若心経の奉納もお選びいただけます。
皆様のご協力を切にお願いいたします。



摩訶般若波羅蜜多心経
観自在菩薩行深般若波羅蜜多時照見五蘊皆空度一切苦厄舎利子色不異空空不異色色即是空空即是色受想行識亦復如是舎利子是諸法空相不生不滅不垢不浄不増不減是故空中無色無受想行識無眼耳鼻舌身意無色声香味触法無眼界乃至無意識界無無明亦無無明尽乃至無老死亦無老死尽無苦集滅道無智亦無得以無所得故菩提薩埵依般若波羅蜜多故心無罣礙無罣礙故無有恐怖遠離一切顛到夢想究竟涅槃三世諸佛依般若波羅蜜多故得阿耨多羅三藐三菩提故知般若波羅蜜多是大神呪是大明呪是無上呪是無等等呪能除一切苦真実不虚故説般若波羅蜜多呪即説呪曰羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提娑婆訶般若心経
